2022.11.1　最高裁判所第１小法廷は、神岡じん肺訴訟２陣の裁判における被告三井金属鉱業側の上告を受理しない決定を行いました。

 
　9月15日、最高裁判所第1小法廷は、神岡じん肺訴訟2陣の裁判における被告三井金属鉱業側の上告を受理しない決定を行いました。
昨年9月16日の名古屋高裁勝利判決からほぼ1年でようやく勝訴が確定しました。
　2陣原告代表の小北行雄さんは、「必ず勝つと確信していたが、最高裁で勝利が確定してほっとした。長い闘いを支援していただいた皆さん・弁護団に感謝します。会社はどうして解決の決断をしないのか」と喜びとともに、徒に解決を引き延ばす三井金属鉱業に憤りを表しました。
　今回確定した名古屋高裁判決は、原告のみなさんが認定を受けたじん肺管理区分決定の高度の信用性を認め、被告が提出したＣＴ画像を用いた医師らの意見書だけでは、行政の管理区分決定を覆せないと判断しています。名古屋高裁判決は、ＣＴによるじん肺被害の切捨てを食い止めた画期的な勝訴でした。
被告　三井金属鉱業らに解決を決断させるために、私たちは引き続き第3陣訴訟に全力で取り組んでいきます。
 

2022.4.11　高山市で２６日～２７日に健康電話無料相談会を開催しました。

 
高山市で２６日～２７日に健康電話無料相談会を開催しました。
回線専用フリーダイヤルにて電話での相談を受け付けております。
ご本人やそのご家族で、労災についての質問やお悩みのある方はお気軽にご相談下さい。

2022.2.1　全国トンネルじん肺根絶第７陣訴訟「トンネルじん肺救済法」成立めざして全国一斉提訴！

 
2月1日、東京地裁ほか6地裁に全国トンネルじん肺根絶第7陣訴訟を提訴しました。
 
「謝れ、償え、なくせじん肺」のスローガンの下、これまで全国でトンネルじん肺根絶訴訟を提訴し、2561名（患者単位）の和解を成立させてきました。また、国に対して国家賠償請求を求めて提訴し、5地裁で国の責任を認める勝訴判決を獲得。この勝訴により2007年6月には、国との間で合意書を締結しました。切羽付近での粉じん測定の義務化や、積算基準による粉じん作業時間の短縮、トンネル建設労働者の健康・就労情報のデータベース化など、トンネル現場でのじん肺防止対策を大きく前進させました。
 
残された課題は、トンネルじん肺患者が裁判を提訴することなく救済される制度「トンネルじん肺補償基金」の創設です。じん肺という重篤な病に冒されながら、裁判を行うことは原告の負担が大きく、解決までの時間もかかります。
 
第７陣訴訟で、「トンネルじん肺救済法」の成立とじん肺根絶を訴えていきます。

2022.1.24　神岡じん肺第３陣訴訟　初弁論

 
令和４年１月24日、岐阜地方裁判所（鳥居俊一裁判長）で、三井金属神岡鉱山じん肺第３陣訴訟の第１回口頭弁論が開かれました。
 
神岡じん肺訴訟では、第１陣で三井金属鉱業のじん肺加害責任が確定、全員の被害が認定されました。第２陣訴訟でも昨年９月、名古屋高裁で同様に原告勝訴判決が出されました。
 
第１回弁論では、原告側の岡本浩明弁護士が「神岡じん肺1陣訴訟及び2陣訴訟の到達点として、被告は、その安全配慮義務違反も、本件原告らの損害についても、もはや争う余地はない。」「早期かつ全面的な和解を」と意見陳述しました。
神岡鉱山のじん肺被害を早期に解決するために全力で闘います。

2021.9.16　神岡じん肺訴訟　名古屋高裁判決　原告勝訴！

 
９月16日、三井金属神岡じん肺二陣訴訟の判決が、名古屋高等裁判所で言い渡されました。原告らの損害賠償請求をほぼ全面的に認めました。
一陣訴訟と同様に、三井金属鉱業らの安全配慮義務違反を厳しく断罪しました。さらに、一審（岐阜地裁）判決では、原告の一部についてCT画像を根拠にじん肺を否定しましたが、そのうちの４名について新たにじん肺を認めました。
原告　竹中久夫さんの剖検肺の所見を正しく捉え、CT画像によるじん肺判断の限界があることを、医学的知見に基づき判断しました。
二陣原告代表の小北行雄さんは、「じん肺の厳しさ、悔しさくみとってもらえた。高裁が正義の判断を示してくれた」と喜びを語りました。

2020.9.30　名古屋高裁、第一回弁論が行われました。

9月30日に三井金属神岡鉱山じん肺訴訟第二審の第一回口頭弁論が名古屋高等裁判所ではじまりました。
3月25日の判決を受けての控訴でしたが、コロナの影響により裁判の延期がとなりましたがようやく開廷しました。
今年、11年間という長い間を闘ってきた川上允原告副団長がお亡くなりなりました。
三井金属鉱業㈱はじん肺加害責任が企業の責任であると司法で断罪されたにもかかわらず、未だ否定し徹底的に争う姿勢をみせています。被告企業からの謝罪を聞くことなくじん肺に苦しみ亡くなっていくという非情な事態を許されるはずがありません。一刻の早い被害者への謝罪とじん肺被害への解決を求めていきます。
 
今年はコロナの影響により相談会を開催できない状況ですが電話相談も事務所の営業時間はいつでも受けつけております。自分、または周りの方が振動病・じん肺・難聴でお悩みの場合がございましたらご連絡ください。

2020.03.25　岐阜地裁判決 原告勝訴！！

3月25日、三井金属神岡鉱山じん肺第２陣訴訟の判決がくだされました。
判決では、第 1 陣訴訟の岐阜地裁判決・名古屋高裁判決に続いて三度、三井金属鉱業らのじん肺加害責任が厳しく断罪されました。また裁判所は原告８名全員の被害を認定し、三井金属鉱業らに賠償を命じました。
10 年余におよぶ厳しいたたかいの結果、被告の責任逃れはもはや許されない状況です。

2020.02.09 公開質問状の回答をお寄せいただきました。

２月９日、飛騨市議選が告示されました。飛騨市葉、神岡鉱山の在る自治体です。立候補者に神岡鉱山のじん肺被害や地域医療についての考えをお聞きしたところお二人が回答をお寄せ下さいました。
定数内立候補でお二人とも当選されました。じん肺問題解決や地域医療の拡充についてしっかり取り組んでいただけることが期待できます。
お忙しいところありがとうございました。

公開質問状 (こみやま恵美子議員)

▪️三井金属神岡鉱山じん肺訴訟についてどのような解決が必要だと思われますか。

• 　１０年以上の長きにわたる裁判闘争、とくに企業公害による職業病裁判は、地元の行政の尽力が大きく影響すると思います。それは被害を受けたのがその地域の住民だからです。
• 　これまでの裁判を傍聴させていただいて、三井金属の「安全配慮義務違反」は明確に断罪されたわけですから、原告側の「早期和解」の求めを、行政が援護し企業に要請することが最も重要ではないでしょうか。
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• 　国は、全国の公立・公的病院に対し、「地域医療構想」に即した「改革」プランを求めてきました。来年９月までに、再編統合・機能移転・ベッド縮小などの計画を具体化するよう求めることも決めました。飛騨市民病院も名前が挙がっておりますが、住民の命と健康の砦として地域になくてはならない存在です。特に呼吸器疾患を抱える私達にとって安心して生活できるか否かの重要な問題です。

　　　

▪️飛騨地域医療の拡充についてどのように考えてみえますか。

• 　市民病院は、全体的な運動で守り、存続させたいです。もし市民病院がなくなれば近くの中核病院へは４０分～１時間以上かかります。
• 　飛騨市は市民病院あってこそ、山岳遭難救助への貢献もできますし、もちろん、じん肺など職業病の治療・撲滅に欠かせない医療施設です。
• 　この再編・統合の国の動きには行政と議会が共同で存続のための行動をとるべきだと思います。

 

公開質問状 (野村勝憲議員)

▪️三井金属神岡鉱山じん肺訴訟についてどのような解決が必要だと思われますか。

• 　第一陣訴訟より１０年が経過し、その間に多くの方々が亡くなられており、早期解決を望みます。
• 　決意ある回答が一日も早く届くことを期待しております。
• 　国は、全国の公立・公的病院に対し、「地域医療構想」に即した「改革」プランを求めてきました。来年９月までに、再編統合・機能移転・ベッド縮小などの計画を具体化するよう求めることも決めました。飛騨市民病院も名前が挙がっておりますが、住民の命と健康の砦として地域になくてはならない存在です。特に呼吸器疾患を抱える私達にとって安心して生活できるか否かの重要な問題です。

 

▪️飛騨地域医療の拡充についてどのように考えてみえますか。

• 　病院が地域にあるということは住民に安心感を与えている。
• 　人口減少が加速し、また面積が広い飛騨市にとって市民病院の存在は市民生活に大きな影響をもたらし、規模を小さくしてでも地域の実情に合わせ続けていくべきと考える。